それでは具体的なカメラ選びについて考えて行きましょう。
前回、カメラに求められる基本条件として以下の2つを挙げました。
・概ね12MP以上の画素数の写真が撮れること
・インターバル撮影機能(またはリモートレリーズ端子)が付いていること
今日はこの2つの条件について、もう少し掘り下げてみたいと思います。
ひとつめの条件は、より具体的に書くと「4K(UHDTV)の規格である 3,840×2,160pixels 以上の解像度を持った写真(静止画)が撮影できる」ということ。4K映像の元になる素材を撮るためですから当然の条件です。最近はコンパクトデジタルカメラでも12MP以上の画素数を持った製品がほとんどのため、「むかし買ったカメラを引っ張り出して…」ということでもなければそれほど気にする必要は無いと思います。
ふたつめの条件である「インターバル撮影機能」というのは、ユーザーが設定した間隔でカメラが自動的にシャッターを切り続けてくれる機能。タイムラプス映像を作ろうとしている訳ですから、これも当然の条件です。
が、この機能に関しては最近のデジタルカメラでも付いていない、または付いていても使える範囲が限定的で映像制作にはあまり向いていない製品もあるので要注意。タイムラプス用にわざわざカメラを買ったのに使えなかった!とならないように念入りな下調べが必要です。
具体的には、インターバル撮影機能として
・300枚以上の撮影枚数が設定できる
・シャッターを切る間隔を最短で1秒(又はそれ以下)に設定できる
・撮った写真が(勝手にムービーに変換されずに)静止画として1枚1枚個別に保存できる
ということに加えて、カメラ自体の性能として
・バッテリーの持ちが良い、又は外部電源を使って撮影ができる
以上の4点をチェック。
撮った写真が静止画として保存できること以外は絶対的な条件ではありませんが、満たしていない場合は撮影できるカットの長さやムービーの速度に限界=フラストレーションを感じる場面が増えると思います。カタログやホームページの機能説明だけでは詳細が判らないこともあるため、取扱い説明書を入手するか、店頭などで実際に手に取って確認するようにして下さい。
なお、インターバル撮影機能を持たないカメラでも、リモートレリーズ端子が付いていればリモコンを追加することでインターバル撮影ができる可能性があります。リモコン自体はメーカー純正に拘らなければ2~3千円程度で入手可能。リモートレリーズ端子付きのカメラを持っている方は、適合するリモコンがないか探してみて下さい。
今回、Canon EOS 7D用に購入したインターバル撮影機能付きリモコン(2,980円)
さらに、実はインターバル撮影機能もリモートレリーズ端子も付いていないカメラを使ってタイムラプス映像を撮ることも出来なくは無いのですが…。ちょっと裏技というか荒業っぽいやり方になるのでここでは割愛します。
次回は、「4Kタイムラプスのためのカメラ選び(2)」
「絶対条件ではないけれど、あったらいいな♪」的な機能や性能についてまとめます。
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